2月から飾っていたお雛様、お別れはちょっと寂しいですが、また来年のひなまつりにキレイな状態で会えるように、しっかり片付けしたいですね。
3月3日を過ぎたら、すぐにしまわないとお嫁に行けなくなるってよく言いますが、これは、大切なお雛様を、いつまでも片付けないで飾りっぱなしにしないようにしつけの意味などもあるようです。
暖かくなると、虫の発生も増えてきます。早めに片付けるのにもちゃんと意味があるのですね。
今回は、雛人形のしまい方、収納する箱、防虫剤を入れる際の注意点などについてご紹介します。
雛人形のしまい方
3月3日を過ぎたら、すぐにしまわないと!!と、3月3日の夜に慌てて片付ける方もいるようですが、これ、お人形のためにはマイナスになっているかもしれません。
ひな人形は一度しまったら、翌年まで約11か月という長期間しまっておくこととなりますよね。もしお人形に湿気が残っていると、カビなどの原因になってしまいます。
ということで、おひなさまをしまうのは是非晴れの日にしましょう。
3月3日を過ぎたら、片付けまではお人形を後ろ向きにしてあげると良いのだそうです。これで、「お帰りになった」もしくは「眠っている」ということになるのだそうです。
ひなまつりの片付けに準備したいもの
- ひな人形のほこりを払うための毛ばたき、柔らかい筆など。
- 白手袋
- やわらかい布
- お化粧用のコットン
- やわらかい和紙などの紙、キッチンペーパー、ティッシュ
- 防虫剤1種類
- 湿気の少ない押入れの収納場所(できるだけ寒暖の差がないところ)
雛人形のしまい方
晴れの日に白手袋をつけて、毛ばたきや柔らかい筆で丁寧にやさしくお人形のホコリを払います。
お人形のお顔や付属品等の金具には直接手を触れないように十分注意しましょう。手垢などがついてしまうと傷みの原因となります。
お顔に柔らかい紙を巻きつけて保護します。
お化粧用のコットンをお人形の顔に当て、その上からキッチンペーパーやティッシュを巻きつけ、こよりにしたティッシュなどの紙ひもで留めます。
小物はひとつにまとめておきましょう。
人形をそれぞれ柔らかい紙などで包んで、収納箱に入れます。
お人形をしまったら、緩衝材などを優しく詰めます。新聞紙などでも良いのですが、人形に直接つかないようにしましょう。
最後に一番上に薄い紙をかぶせます。
雛人形のしまい方、箱は何がいい?
元々桐箱に収納されているお雛様もありますが、そうでない場合は買ってきた時に入っていた箱で保存でも問題はないでしょう。
湿気対策の通気性などを考えると、桐箱が一番良いようです。
虫が入らず湿気を調整するので、お人形をいたわりながら保管できます。
ダンボール箱での保管もOKです。
実際、購入した時のダンボールで保存している方も多いです。
ただし、湿気たダンボールでの保管は避けましょう。
どちらであっても、気をつけたいのは保管場所。
押入れの下の段というのは湿気がこもりやすい場所ですのでできれば上段にすのこなどを敷いて収納すると良いでしょう。
1階の押入れより、2階の押入れの方がおすすめ、より高い場所に置くことで、より湿気を防止しやすくなります。
いずれの方法でも、秋の晴れた日に虫干しをするのもおすすめです。
プラスチック製のケースは通気性が無いので、人形に湿気が残っていると湿気がこもってカビの原因となりやすいので避けた方がよいでしょう。
お雛様を包んでいた紙がボロボロになってしまったという場合は、通販などでお雛様用の保管袋も販売されていますのでチェックしてみましょう。
雛人形のしまい方、防虫剤の入れ方は?
防虫剤はできれば人形用のものがおすすめです。
防虫剤は箱の一番上に乗せた紙の上に、人形に直接触れないようにして置きます。この時、数種類の防虫剤を入れるとガスが発生することがあり、それが人形を傷めることになるので、防虫剤は必ず一種類だけにしましょう。
防虫剤は上から下にその成分が拡散するので、箱の下に置いても効果を十分に発揮できません。
また、防虫剤はつい多めに入れたくなりますが、多ければいいというものではありません。注意書きをよく確認して使用しましょう。
まとめ
大切な娘さんの成長を祝うひなまつり。
雛人形は子供にふりかかる厄を身代わりで受けてくれるとも言われていますね。
娘さんにとってもこれから10年、20年と共に過ごす雛人形、大きくなるにつれ、この雛人形のしまい方を母から娘に伝えながら、大切に保管してあげたいですね。
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