年賀状印刷でプリンターを購入する際、エプソンとキャノンを比較する方が多いかと思います。
2015年発売の新作プリンター、どう違うのか、どっちを選んだらいいのか、
各ご家庭でプリンターの使い方も様々ですよね。
プリンターに求めるものもそれぞれ違うはず。
あなたの使い方を知れば、選ぶプリンターも自ずと絞られてくるはず。
今回は必要な設置場所のサイズやプリントの綺麗さ、インクの種類など、あなたの使い方に合ったプリンターの選び方をご紹介します。
プリンター キャノンとエプソンの違いは?
まずはふたつのプリンターの違いを知ることからはじめましょう。
【サイズ】
まず、設置場所を考えて、サイズから見てみます。
W390×D341×H141mm、重量は約6.9kg
■キャノン MG7730シリーズ
W435×D370×H148mm、重量は約7.9kg
サイズでは、エプソンが断然コンパクトですね。
【インク】
6色染料独立
(ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、ライトシアン、ライトマゼンタ)
■キャノン MG7730シリーズ
6色独立
(染料ブラック、シアン、マゼンダ、イエロー、グレー、顔料ブラック)
ここで、染料・顔料とありますが、プリンターのインクにはこのふたつのインクがあり、それぞれ特徴があります。
・顔料インク
写真より文章印刷向き、くっきりとした印刷。
インクが固まりやすくて使わないでいると詰まりやすい。
紙に染み込まないタイプのインクなので、光沢紙を使用しても、光沢感が出にくい。
・染料インク
文章より写真印刷向き、発色がよく、グラデーショも美しく印刷。
紙に染みこむインクなので、普通紙での印刷の場合に滲んだり色が薄くなる。
これをもって二つのプリンターを比較すると、エプソンは全色染料インク、キャノンは黒のみ顔料インクでその他の色が染料インクとなっています。
よく聞くキャノンの方が黒がくっきり、というのはこのインクの差によるところなのですね。
エプソンは写真向きとよく言われますが、黒文字の文章を印刷する場合はちょっとぼんやりした感じになります。
ですから、文章のプリントが多い場合はキャノン、写真やカラー印刷がメインならエプソンという撰択になることが多いです。
あとはプリント画像の好みもあるので、家電店などでプリントされたものを比較してみるとよいでしょう。
実際に私は過去にキャノンのプリンターを使用していたものをエプソンに買い換えたのですが、通常の用紙に印刷する黒文字の印刷では結構な差が出ました。
キャノンが普通の黒文字だとしたら、エプソンはちょっとグレーがかった淡い感じの色合いです。
だからと言って、見にくいわけではないですが、好みが分かれる部分ですね。
カラーの場合、並べて比較すれば違いがわかりますが、どちらを見てもそれぞれキレイ。
しいて言えば、エプソンは鮮やかな発色、ぱっと目を引く感じがあります。
キャノンは柔らかい感じの仕上がり、肌色の表現が豊かで立体感のある仕上がり。
今年の最新モデルでは(後半部分で詳しく記載しますが)、キャノンがこのインクの部分で改良を加えていますので、ここも判断のポイントになりそうですね。
プリンター キャノンとエプソン どちらが…?
私がキャノンからエプソンに買い換えて一番面倒に感じたのはインク切れの時の動作環境です。
キャノンを使っていた時は、インク切れのサインが出てもしばらく印刷が可能でした。
が、エプソンではインク切れサインが出ると、何もできなくなってしまいます。
とにかく切れたインクを交換しないと、エラーとなってしまうのです。
エプソンでは、モノクロで印刷を選んだとしても、他の1色でも切れていたら印刷できませんので、インクを切らすと大変困ります。
ただ、長い間使わない場合のインクの乾きはキャノンの黒は顔料インクなので割りとすぐ乾いてしまって、インクが詰まり、最後はヘッドが故障して買い替えとなりました。
その当時は古いものでしたし、私も年賀状以外はほとんど使用しなかったので、使い方の問題もあります。日頃からこまめに印刷する方はこの部分は無視していいと思います。
エプソンに変えてからは、ヘッドクリーニングをすれば解消しますし、黒だけが固まりやすいということもありません。
これは染料・顔料インクの違いがあるでしょう。
それぞれにいい面、悪い面がありますね。
ついでにインクのランニングコストについて。
パンフレット上でのコストで比較するとキャノンに軍配があがります。
現在、エプソンもキャノンも黒インクに大容量インクが発売されています。
黒文字印刷が多い方は大容量インクがお得です。
インクを購入するとき、迷ったことはありませんか?
純正インク高いから、互換インクでもいいかなぁって。
互換インクを使用すると、以降、補償対象外となってしまいます。
プリンターを販売して、その後の利益のメインは純正インクなので、当然と言えば当然ですね。
私の場合、最初は純正インクを使用しましたが、もう1年以上使用しているので、補償も関係なく、壊れたら自己責任ということで純正でないインクを使っていますがいまのところ特に問題はありません。
ですので、このインクのコスト部分は、あなたの判断により高くも安くもなるということですね。
プリンター キャノンとエプソンを比較 2015
ここまで選ぶ際の比較ポイントを見てきましたが、最新機種のそれぞれの売りポイントはなんでしょう?
【エプソン EP-808A】
まず、エプソンは前機種EP-807Aシリーズと比較して、消費電力が20Wから17Wに。
その他、ハードウェア部分では過去4年間、大きな変化はありません。
一番の売りは、スマホやタブレットをかざすだけで印刷ができる「NFC」を搭載した点です。
機器前面にNFCポートが搭載されていて、PCなどを介さず、スマホやタブレットのアプリを利用、かざして手間なく印刷することが可能となっています。
ただ、以前のモデルから、スマホからのプリントは可能なので、かざすだけで、というのでなければそれほど魅力的な機能でもないような気がします。
6色染料独立(ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、ライトシアン、ライトマゼンタ)
【キャノン MG7730】
次にキャノンは前機種MG7530シリーズと比較して、消費電力が17Wから15Wに。
大きなポイントとしては、先ほども少し触れましたが、インクの変更でしょう。
インクのコストが少々UPしていますが、品質が向上し、よりキレイなプリントが可能となっています。
これまで黒は顔料インクのみだったのですが、MG7730では写真ブラックといって染料インクにグレーインク採用で、色の安定と豊かな表現力を実現しています。
6色独立(染料ブラック、シアン、マゼンダ、イエロー、グレー、顔料ブラック)
特にマット紙(はがき)での黒濃度がアップしています。
プリンター キャノンとエプソン、その他のチェックポイントは?
同じ6色インクですが、内容としては、やはりキャノンは黒で勝負といったところでしょうか。
黒を重視するという部分が強ければ、キャノンを、コンパクト性やインターフェース重視であれば、エプソンを、という撰択になりそうです。
最後に給紙についてですが、
エプソンには背面からの手差し印刷が可能ですが、キャノンにはありません。ただし、エプソンも背面からは1枚ずつの給紙となります。
薄手の紙から、最大0.6mmまでの厚手の紙にプリントが可能です。
この手差し印刷は分厚い紙に印刷したいとき、通常の給紙トレイでは印刷できず、あって助かりました。
通常の給紙トレイは、どちらも最大A4サイズまで、
セットできる最大枚数は
■エプソンEP-808Aは100枚
■キャノンMG7730が125枚
ハガキのセット枚数は
■エプソンEP-808Aでは上段トレイに20枚と下段トレイ40枚セット可能
■キャノンMG7730は上段トレイに40枚セット可能
ちなみに私が使用しているのは4つ前のモデルEP-805Aです。
当時はカラーならエプソンというイメージでしたが、店頭へ行ってみたらそれほどうるさくない私にとっては特段の差はなく、私の最大のポイントとなったのはコンパクト性でした。
結果として黒の文字が少々ぼんやりしますが、ここまで何年も使用して大きな不満は感じていません。ただ、インクが切れると何もできなくなるのはちょっと面倒。インクを切らさずに置けば問題はありませんが。
私が使用中のエプソンEP805Aから806A、807A、そして最新機種808Aとここまで変わった点は
・806Aからインクが70Lから80Lに変わったり、
・807Aからは液晶パネルが3.5型から4.3型にサイズUP、
・重量が少しずつ軽くなっていて、
・印刷速度が1秒ほど早くなったりしています。
と、まぁそれほどの大きな変更が無いのが実情です。
実際にキャノンもエプソンも使ってきましたが、どちらもどちらそれぞれに良いです。
もし今年私が買うとすれば、、、う~ん。
やっぱりキャノンのくっきり黒も魅力ですし、エプソンのコンパクト性も魅力です。
さてさて、あなたの選択基準ではどちらになりそうでしょうか?
ちなみに価格は2015年9月末現在で、
エプソン EP-808Aで28,000円台から、
MG7730で24,000円台からとなっています。
エプソンの前機種EP-807Aは現在のところ、12,000円台で購入可能なので、「NFC」搭載に魅力を感じない方は前機種を選択するとほぼ同等のものを格安で購入可能です。
キャノンの前機種MG7530はインクが変更となったのでこの差は大きいと思いますが、前機種であれば、11,000円台から、購入可能となっています。
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