「本棚の棚板を増やしたいのに、ビスが足りない…」 「引越しや模様替えの途中で、棚受けのピンを失くしてしまった」
そんなとき、家にあるもので手軽に代用したくなりますよね。しかし、適当な割り箸や釘で済ませてしまうと、本の重みに耐えきれず、ある日突然棚が崩落して床や大切な本を傷つけてしまう危険があります。
本記事では、本棚のビス(棚受けダボ)がないときにチェックすべき「正しいサイズの測り方」から、ホームセンターや100均で買える「失敗しない代用品の選び方」まで徹底解説します。
さらに、ネジ穴がゆるくなってしまった時の補修方法や、どうしても合うパーツが見つからない時の裏技も紹介。この記事を読めば、あなたの本棚にぴったりな解決策が分かり、今日中に安全で使いやすい本棚を復活させることができます。
本棚のビスが足りない!代用できるものと失敗しない解決ガイド
本棚の棚板を増やしたい、あるいは模様替えをしようとした時に「ビス(棚受けダボ)が足りない」というトラブルはよく起こります。代わりのもので済ませようとして、棚板が落下して大切な本や床を傷つけてしまうのは避けたいものです。
まずは、代用品を探す前に「絶対に失敗しないための現状確認」から始めましょう。
ビスがないときにまずチェックする3つのこと
「なんとなくこれくらいかな」という感覚で代用品を選ぶのは危険です。本棚のビスにはいくつかの規格があり、わずか0.5mmの違いで入らなかったり、逆にガバガバで抜け落ちたりします。まずは以下の3点を確実にチェックしましょう。
いまあるビスを抜いて「太さ」を測る
最も確実なのは、今使っているビスを1本抜いてサイズを測ることです。定規で測る際は、ビスの軸(穴に入る部分)の直径を確認してください。
一般的な本棚の場合、直径は3mm、4mm、5mmのいずれかであることがほとんどです。もし定規で測りづらい場合は、ビスを白い紙の上に置き、真上から写真を撮っておくと、ホームセンターで現物と比較する際に役立ちます。
メーカーで「予備の部品」が買えるか調べる
ニトリ、IKEA、無印良品などの大手メーカーや、特定のブランド家具の場合、公式サイトで「棚受けダボ」としてスペアパーツが販売されているケースが多々あります。
特に海外メーカーのものは「インチ規格」など特殊なサイズを使っていることがあるため、市販の代用品が合わないことも珍しくありません。説明書や本体のシールにある「型番」を確認し、まずは純正品が手に入るかチェックしましょう。
本を載せたときの「重さ」を確認する
その棚に「何を載せるか」によって、選ぶべき代用品の強度が変わります。
文庫本や漫画本: 1段あたり約10kg〜15kg程度
図鑑、辞書、料理本: 1段あたり20kgを超えることもある
軽いものを置くだけなら木製の代用品でも耐えられますが、重い本を並べる場合は必ず金属製のパーツを選ぶ必要があります。「とりあえず」で代用する前に、載せる本の総重量をイメージしておきましょう。
代わりに使えるもののメリットとデメリット
ビスの代わりを探す際、家にあるものや身近な道具で済ませたいと考えるのは自然なことです。しかし、素材によって「荷重への強さ」や「家具へのダメージ」が大きく異なります。ここでは、よく検討される4つのパターンについて比較解説します。
【木ダボ】見た目はいいが折れやすい
木製の棚受け(木ダボ)は、本棚と同じ素材感であるため、見た目が非常に自然に馴染みます。ホームセンターの木工コーナーで安価に手に入り、長さの調節も簡単です。
ただし、金属製に比べると「せん断強度(横から断ち切る力への耐性)」が低いため、重い本を載せ続けると、ある日突然ポッキリと折れてしまうリスクがあります。また、乾燥によって痩せてしまい、穴から抜けやすくなる点にも注意が必要です。
【ネジ・ボルト】頑丈だが穴を傷つけやすい
サイズさえ合えば、金属製のボルトやネジは最強の代用品になります。特にステンレス製やスチール製であれば、本をぎっしり詰めても折れる心配はほとんどありません。
注意点は、ネジ山(ギザギザの部分)が本棚側の穴を削ってしまうことです。何度も抜き差ししたり、無理にねじ込んだりすると、穴が広がってしまい、本来のビスが使えなくなる恐れがあります。代用する場合は、ネジ山のない「ボルト」の部分を穴に入れるようにしましょう。
【割り箸・鉛筆】加工しやすいが長持ちしない
「今すぐなんとかしたい」という場面でよく使われるのが、割り箸や鉛筆をカットして穴に差し込む方法です。カッターで削るだけで太さを微調整できるため、一時的な固定には非常に便利です。
しかし、これらはあくまで「応急処置」です。木材が柔らかいため、荷重がかかると徐々に潰れて棚が傾いてきます。そのまま使い続けると、棚板が滑り落ちて大きな事故につながるため、数日以内にきちんとしたパーツへ交換することを前提にしてください。
【NGなもの】プラスチックや釘がダメな理由
以下のものは、代用できそうに見えて実は非常に危険です。
プラスチック製のクリップやピン: 金属に比べて弾性がなく、荷重がかかると前触れなく「パキン」と割れます。
細い釘: 断面が小さすぎるため、棚板の重さが一点に集中し、本棚の穴を縦に引き裂いてしまうことがあります。
これらは棚が崩落するリスクが極めて高いため、代用品のリストからは外しておきましょう。
穴が壊れているときの直し方とケース別対策
「ビスはあるけれど穴がゆるくて落ちてしまう」「穴が割れてしまった」という場合は、単にビスを代用するだけでは解決しません。状況に合わせた補修を行い、安全に棚を設置し直しましょう。
穴がゆるい:パテやボンドでの穴埋め
何度もビスを抜き差ししていると、木材が削れて穴が広がってしまうことがあります。この場合、市販の「木工パテ」や、木工用ボンドを混ぜた「つまようじ」を穴に詰め、一度穴を埋めてから乾かしましょう。
完全に硬化したあとに、本来のビスを差し込めば、新品に近い保持力が戻ります。穴を埋めるのが面倒な場合は、ビスの軸に少しだけマスキングテープを巻いて太さを微調整するのも一つの手です。
穴が小さい:ドリルでの穴の広げ
手元にある代用のビスが「あと少しで入るのに」という場合は、本棚側の穴を広げる加工を検討しましょう。3mmの穴を5mmに広げる程度であれば、電動ドリルで簡単に加工できます。
ただし、一度広げた穴は元に戻せません。また、本棚の支柱(側板)の厚みに対して穴を深く掘りすぎると、板を貫通したり強度が落ちたりするため、ドリルの刃にマスキングテープで「深さの目印」をつけてから作業してください。
ネジ山が潰れた:太めのネジでの固定
ネジ込み式のビスを使っている本棚で、穴の中のネジ山が削れてしまった(なめてしまった)場合は、元のビスはもう効きません。
この場合は、元のネジよりも「わずかに直径が太いタッピングネジ」を使用します。タッピングネジは自らネジ山を作りながら進むため、潰れた穴でもしっかりと食いつきます。ただし、あまりに太いネジを使うと板が割れる原因になるため、慎重にサイズを選んでください。
穴が割れた:金具(アングル)での下支え
穴の周辺が大きく欠けたり割れたりして、ビスを差し込むこと自体が不可能な場合は、穴に頼るのを諦めましょう。
ホームセンターで売っている「L字型の金折(アングル)」を使い、ビス穴とは別の位置で棚板を下から支えるようにネジ止めします。これにより、破損した穴を使わずに棚を復活させることができます。賃貸などで壁や家具にネジを打ちたくない場合は、棚板の左右にピッタリ合うサイズの「木枠」を組んで、下から支える方法も有効です。
失敗しないためのパーツ選びのポイント
代用品や新しいパーツを探しにホームセンターやネットショップへ行く際、以下の4つのポイントを意識するだけで、「買ってみたけど使えなかった」という失敗をゼロにできます。
穴にぴったりはまる「太さ」
ビス選びで最も重要なのが、穴の直径とビスの軸径(太さ)を合わせることです。本棚の穴は「3mm」「4mm」「5mm」といった1mm単位の規格が一般的ですが、稀に海外製品などで「4.8mm」といった特殊なサイズも存在します。 もし測る道具がなければ、ストローや竹串を穴に差し込み、ぴったりはまったところを切り取ってお店に持参し、現物と比較するのが一番確実です。
抜け落ちないための「長さ」
「太さ」に目が行きがちですが、「長さ」も重要です。 本棚の側板に差し込む部分が短すぎると、本の重みでビスが斜めに傾き、穴を広げながら抜け落ちてしまいます。逆に長すぎると、側板を突き抜けてしまう恐れがあります。目安として、側板の厚みの半分から3分の2程度までしっかり差し込める長さのものを選びましょう。
重さに耐えられる「素材」
棚に並べるものの重さに合わせて素材を選びます。
軽い小物や服などを置くなら「プラスチック製」や「木製」でも事足りますが、本を並べるのであれば「金属製」一択です。特に、差し込む軸と棚板を支える皿の部分が一体化している金属パーツは、歪みに強く、長期間の使用でも安心感があります。
サビにくい「メッキやステンレス」
湿気の多い部屋や、窓際に置く本棚の場合、安価なスチール製のビスは数年でサビてしまうことがあります。サビが進行すると木材に色が移ったり、ビスが固着して抜けなくなったりします。 長く使う本棚であれば、「ステンレス製」や「クロームメッキ加工」が施された、耐食性の高いパーツを選ぶのが賢い選択です。
本棚のビス代用でよくある困りごと
代用品を探す過程や、実際に取り付けようとした際に直面する「ちょっとした困りごと」を解決します。
Q:定規なしで太さを測るコツは?
正確な定規やノギスが手元にないときは、身近な文房具や日用品を穴に差し込んでみてください。 例えば、一般的な「鉛筆」は約7mm、「ストロー」は約5〜6mm、「竹串」は約2.5〜3mmです。これらを穴に入れてみて、隙間がどれくらいあるかを確認することで、おおよそのサイズが絞り込めます。また、一円玉(厚さ1.5mm)を2枚重ねて穴の入り口に当ててみるのも、3mmかどうかを判断する目安になります。
Q:100均のパーツでも強度は大丈夫?
ダイソーやセリアなどの100均で売られている「棚受けピン」も、サイズさえ合えば十分に使用可能です。 最近の100均パーツは金属製(スチールなど)のものも多く、一般的なカラーボックスや組み立て家具と同等の強度は備えています。ただし、「耐荷重」がパッケージに記載されている場合は必ず確認し、百科事典のような極端に重い本を並べる段には、ホームセンターのより堅牢な金属パーツを選ぶのが無難です。
Q:賃貸の本棚を壊した・失くしたときは?
賃貸住宅のクローゼットや備え付けの本棚のビスを失くしてしまった場合、まずは管理会社や大家さんに正直に相談しましょう。 勝手に不適合な代用品を使い、棚が落ちて壁や床を傷つけてしまうと、退去時の原状回復費用が高くなる可能性があります。多くの場合、同じパーツの予備を管理会社が持っていたり、数個程度なら無料で譲ってもらえたりすることもあります。代用する場合は、必ず「取り外しができて、跡が残らない方法」を選んでください。
Q:代わりのピンが抜けないときの対処法は?
サイズが微妙に合わないものを無理に押し込み、抜けなくなってしまった場合は「ペンチ」を使用します。 ペンチの先端でビスの頭をしっかり掴み、左右に少しずつ回転させながら手前に引くと抜けやすくなります。もし滑ってしまう場合は、ペンチの間に輪ゴムを挟むとグリップ力が増します。無理に引き抜こうとして家具を倒さないよう、必ず家具を固定した状態で作業しましょう。
承知いたしました。最後に、この記事を読んだ方がすぐに動けるよう、まとめのセクションを作成します。
ぴったりなビスを見つけて本棚を使いやすく直そう
本棚のビスが足りないという悩みは、正しい手順で動けば必ず解決できます。大切なのは「なんとなく」で進めず、安全を最優先することです。最後に、今日からできるアクションをまとめました。
自分の本棚に合う「サイズ」を再確認
まずは、今使っているビスを1本だけ取り出し、明るい場所でじっくり観察してください。定規がない場合は、穴に挿してぴったりだった「ストロー」や「竹串」を持ち、最寄りのホームセンターへ向かいましょう。お店のネジコーナーには必ず「サイズ確認用のボード」があります。そこに手持ちのパーツを差し込んでみれば、100%確実に適合サイズが判明します。
取り付けた後の「ぐらつき」チェック
代わりのパーツを手に入れたら、棚板を載せたあとに「四隅を上から手で軽く押して」みてください。
もし、1箇所だけ浮いていたり、カタカタと音がしたりする場合は、ビスの長さや形が微妙に異なっている証拠です。そのまま本を載せると荷重が偏り、ビスが折れる原因になります。すべてが均等に接地していることを必ず確認してから、本を並べ始めましょう。
次に困らないための「予備」の保管方法
今回、新しいパーツを買う際は、必要数よりも「2〜4個多め」に買っておくことを強くおすすめします。余ったビスは、小さなチャック付き袋に入れ、本棚の底や裏側にマスキングテープで貼り付けておきましょう。そうすれば、数年後の模様替えでまたビスが足りなくなっても、焦らずに済みます。
本棚は、大切な知識や思い出を支える家具です。信頼できるビスを選んで、安心して読書を楽しめる環境を取り戻しましょう。

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