風邪を引いたり、お腹の調子が悪いときなど、体調が悪くなると「りんご」が良いとよく言いますよね。
このりんご、加熱すると栄養効果ってどうなるのか気になりませんか?なんとなく、生で食べた方が身体に良さそうな気がするし。
今回は、このりんごの栄養、加熱するとどうなるのか、栄養効果や上手な食べ方などについてご紹介します。
りんごを加熱すると、栄養はどうなる?
りんごって、皮ごと煮たり焼いたりするのがおすすめです。
その理由を以下、りんごの栄養素別に、それぞれの加熱による変化などから見てみましょう。
ぺクチン
りんごにはペクチンという成分が含まれています。
ペクチンというのは、水溶性食物繊維で、
・整腸作用
・粘膜保護
といった作用があります。
ペクチンは皮と実の間に多く含まれているので、皮ごと頂くとペクチンを大量に摂取することができます。
このペクチンは、下痢にも便秘にも良い天然の整腸剤のようなものなのです。
風邪で弱った粘膜や、弱ったお腹を整えるためにも、皮ごと加熱して頂くのが効果的です。
また、ペクチンはコレステロールを下げるのにも効果的です。
数値が気になる方は継続してりんごを皮ごと頂くことで健康維持につながります。
ビタミンC
りんごを加熱すると、栄養価が下がってしまいそうな気がしませんか?
ビタミンCとか熱に弱いって言うし。
たしかに一般的には、ビタミンCは熱に弱いと言われていますが、りんごのビタミンCは熱にも強いのです。
りんごにはビタミンCがたっぷりというイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、実はリンゴはそれほどでもありません。
例えば
・レモン100gに100mg
・キウィ100gに69mg
・イチゴ100gに62mg
これに対して、
りんご100gに4mgと非常に少ないのです。
でも不思議なことに、りんごを食べると、体内のビタミンCが増えるのだそうです。ビタミンCの吸収を良くしてくれる作用があるんですね。
りんごポリフェノール
りんごには、ポリフェノールも豊富に含まれています。
ポリフェノールといえば、抗酸化作用があり、アンチエイジングが期待できます。
このポリフェノール、熱にも強いことで知られています。
その反面、酸化しやすいという弱点があります。
りんごを切ってそのまま、とか、すりおろして放置しておくと色が変色しますよね、あれはこのポリフェノールが酸化してしまうため。
できるだけ変色する前に食べましょう。
りんご酸
りんご酸は消炎効果、疲労回復効果があり、適度な加熱なら問題なし。
ただし、加熱のしすぎは減少につながります。
さいごに
我が家では、野菜を使った時に出る皮やヘタのところなど、捨てるような部分を集めて毎日のように野菜スープにしているのですが、りんごの季節にはりんごの皮やヘタのところも入れてしまいます。
たっぷりの水と料理酒少々を入れ20~30分煮ると、綺麗な色の野菜スープができあがります。濾して冷蔵庫で数日保存可能です。
お料理に水を入れる代わりにこの野菜スープを入れると、料理も美味しく、栄養価もUPするのでおすすめです。
風邪を引いたとき、お腹の調子が悪いときなどは、薄く味付けをして栄養たっぷりのスープとしても役立ちます。
果物や野菜は捨てるところに栄養がたっぷり含まれていることが多いですよね。
そうした栄養素も無駄にならないように、効果的に頂きたいものですね。
プラスαの豆知識として、りんごの保存については、りんごはひとつずつ新聞紙でくるんで、ポリ袋などに入れて冷蔵庫保存すると長持ちします。
りんごはエチレンを出すので、そのまま冷蔵庫保存すると、そのエチレンが冷蔵庫内の他の果物や野菜の成熟を促進し、傷みの原因となってしまいます。りんごを冷蔵庫等で保存する場合は、ポリ袋やラップで包むことをおすすめします。
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