前回は、井川ダムへのアクセスについてご紹介しましたが、今回は井川ダム見学と周辺の観光やお食事どころなど、ご紹介します。
井川ダムの見学
井川ダムでは、このように外側からの眺めを楽しむ他に、ダム建設の歴史や仕組みを紹介した立派な展示館があります。
個人的には、写真撮影が楽しいので、ダムを外から見て自然と人工物が調和した景観を写真に収めるのが楽しみでした。
欲を言えば、発電施設の水車やダム堤の内部を見学したかったです。
展示館にはダム堤の内部を写した写真は展示されています。こちらのダムは実写版「宇宙戦艦ヤマト」など映画の撮影にも使われたそうです。
あとで中部電力の広報に連絡して聞いてみたのですが、以前は井川ダムでもダム堤の内部を見学するイベントをやっていた時期もあったのですが現在はやっていないとのこと。
中空重力式コンクリートダムというのは、全国的にも希少なので、その内部を見学でいないというのは、個人的にとても残念です。う~ん、ダムの中空、見たかったなぁ。
井川ダムの周辺観光、おすすめはここ!
井川ダム周辺には、展示館をはじめ湖畔の遊歩道や渡し船があります。
井川展示館
こちらは中部電力の展示館。入場無料です。
駐車場は施設前に12台、北口駐車場で30台分あります。
建物は2階建て、展望サロンもあります。
建設過程の写真やダムの模型、水車の構造や発電所の仕組み等の資料の他、大きなモニターでダムに関わる数分間の映像を見ることが出来ます。
展示館にあった資料によれば、井川湖の下には193戸の住宅が沈んでおり、約三年間にわたったダム建設と周辺工事を合わせて72人もの犠牲者が出たそうです。
ダム湖を作るって、自然だけでなく、周辺住民の人生も大きく変えてしまうものなんですね。
井川湖畔遊歩道
井川ダムから井川本村という小さな村までのハイキングコースが整備されております。
この遊歩道には、昔使用していた貨物用の線路がそのまま残っており、廃線の上を歩きながら自然を満喫するという一風変わった散策が楽しめます。
※静岡市HPより
この井川湖畔遊歩道の廃線ウォーク、ツアーも組まれるぐらいなので人気の程がうかがえます。
片道2時間で歩きやすく整備されており、道中、「夢の吊り橋」や「井川大仏」などの見所があるので親子連れでも楽しめるかと思います。
大井川鐵道と合わせて散策しても楽しいですよ。
大井川鐵道南アルプスアプトライン「井川駅」下車、徒歩約10分です。周辺には接岨峡温泉会館(せっそきょうと読みます)、梅ヶ島温泉、寸又峡温泉など多数の温泉があります。
※大井川鐵道HPより
大井川線は年間300日以上SLを走らせていることでも有名です。
島田市のJR金谷駅からホームを乗り換え新金谷駅まで行くと、そこからSLに乗れます。
あのトーマス号も走っているんですよ。
大井川線を利用する場合は、いくつかのフリーきっぷもあるのでご参考まで。
渡し船
井川ダムでは、渡し船に乗船できます。しかも、いまどき無料で。
片道はハイキングを楽しみ、帰りは船で湖上から新緑や紅葉など、季節折々の景観を楽しむのもいいですよね。
こちらは井川ダムのほとりの船着き場。
時刻表を見ると、1日に4便、井川本村まで50分くらい。
残念ですが、ちょうどこの日は水位が低いとのことで欠航でした。
強風や、ダムの放流などでも欠航となります。
詳しくは静岡市のHPでご確認ください。
お食事どころ
ダムの近くに中部電力の管理棟が併設されており、その施設の隣に電車の駅構内によくある立ち食い蕎麦屋のような風情の飲食店がありました。
見たところおばちゃんが一人で切り盛りしているようです。
私は午後15時頃に到着し立ち寄ろうかと思ったのですが、資料館を見てから16時過ぎに戻ってみたら、残念ながらもう閉まっていました。
行った、という情報じゃなくてすみません。
長距離運転してきて疲れたし、お腹も減っていたので心底がっかりしました。なんだかんだ、残念続きだったけど、遅くついたので仕方がない。
どうやら15時か16時には閉まってしまうようです。ご利用の際は、お早目に。
ダムの上流にもいろいろあるよ
井川ダムの上流は、少し距離がありますがキャンプ場などもあります。
さらに上流に行けば畑薙第一ダムがあり、温泉もあります。
畑薙第一ダムから北へと進めば南アルプス登山指導センターがあります。こちらは南アルプスの登山の拠点となっています。
個人的には登山も好きなので、次はそっちへ足を伸ばしてみたいです。
さいごに
井川ダム観光の魅力、ちょっとは伝わりましたでしょうか?
今回ちょっと到着が遅かったので、散策などできませんでしたが、巨大なダム施設、雄大な自然、静かな環境でゆっくりとできました。
今度は山登りや温泉、宿泊なども含めてゆっくりと楽しみたいです。
あなたの静岡観光の参考になれば嬉しいです。
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