漢方薬に馴染みの無い方が、漢方薬の服薬を始めるのはちょっと戸惑いますね。
煎じてくださいって言われても、どうやったらいいのか?
煎じ薬とかエキスとか、なんだかわからないし^^;
そこで、今回は漢方の飲み方や煎じ方、煎じ薬とエキス剤の違いなどについての詳細をご紹介したいと思います。
漢方薬の飲み方、煎じ方
煎じ薬とは、生薬を袋から出し、指定の水に浸し、弱火で指定された時間煮出します。処方された際に薄い紙パックに入ってくることがありますが、袋のまま煎じるという方法だと、煮だしがムラになるので、袋から出してバラして煎じます。
生薬を煎じるには、土瓶などの焼き物、もしくは、ガラス製のものを利用するのが良いです。ホウロウ鍋やアルミ鍋でも良いです。ただし、ステンレスや鉄や銅のものは避けます。
【漢方の煎じ方】
指定が無ければ蓋をせずに指定時間煮出します。
火加減は最初からずっと弱火です。
この煮出し時間には生薬により数十分から90分程度まで。
薬局等からの指定時間、煮出しましょう。
目安としては、1回の服用量の仕上がりが100ml程度になります。
そのまま放置せず、すぐに茶こしで煮だした生薬から水分を取り分け、保存容器に入れます。煮だした生薬は使用しません。
【漢方煎じ薬の飲み方】
一袋が1日分となっていますので、煮だしたものを2~3回に分けて服用します。
煮だした液体は、火加減等により量が異なります、等分にして服用するようにします。
最初は煮だしたものを少し冷まして、残りは冷蔵庫に保管しておき、再び鍋で煮だした時と同じ弱火で温めて服用します。電子レンジは化学反応を起こす可能性があるので、使用を避けましょう。
漢方薬のエキスとは?
漢方の煎じ薬というのは、生薬を一定時間煮出して服用しますが、
エキス剤とは、この生薬を煮だした液体を顆粒状に加工したもの。
エキス剤は煎じる手間がかからず、いつでも手軽に服用、長期保存もできて携帯にも便利です。が、やはり効き目は生薬を煎じる方が効果的と言われます。
漢方薬のエキス、飲み方は?
エキス剤は、生薬を煮だした液体を顆粒状に加工したものですから、飲むときには生薬の煎じ薬と同じかたちで飲む方が効果的です。
ぬるま湯でそのまま飲むか、少量のお湯(50~60ml)に溶かして飲みます。
エキス剤は携帯にも便利ですが、しっかりと効果を引き出すためにも牛乳やコーヒー、お茶で飲むのはできるだけ避けましょう。
まとめ
漢方薬というのは、ひとりひとりの全身状態からいろいろな判断材料を総合して、どのような漢方薬を処方するかを判断します。
ですから、継続して服用しているうちに、味が変わったり効果が出なくなるなどの変化がみられることもあります。
体調等の変化により、「証」が変わると、これまで合っていた薬が合わなくなることがあります。
「証」とは、その人の体力や内臓の状態、冷えの状態など身体全体の状態をいいます。
服用している漢方薬の効き目や、味が急に変わったなどの変化を感じたら、処方された医師や薬局へ相談してみましょう。
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