冷凍ご飯を解凍、電子レンジでのコツは?他の方法、自然解凍は?

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冷凍ご飯の解凍は電子レンジでするのが一般的ですが、あなたは上手に解凍できていますか?

冷凍ご飯って、解凍の仕方を間違えると、お団子みたいにかたまってしまったり、水分が多くてベチャっとしてしまったり、なんてことはありませんか?

冷凍したご飯でも、ちょっとしたコツをプラスすれば、いつもより上手に美味しく解凍できます。

今回は、冷凍ご飯を電子レンジで上手に解凍するためのコツ、電子レンジがご飯を解凍するメカニズムなどを交えてご紹介します。メカニズムがわかれば、解凍も上手になります。

電子レンジ以外での解凍方法、自然解凍はどうなのか、などについても合わせてご紹介しています。

 

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冷凍のご飯を解凍、電子レンジでのコツ

冷凍ご飯を解凍する方法として、一般的なのはレンジでの加熱です。

電子レンジで冷凍ご飯を解凍するときには、ふたつのコツがあります。

冷凍のご飯をレンジで解凍するときはフタをしない

レンジによって、また、モノによって、温めるときにフタをした方がいいもの、しないほうがいいものがありますが、ご飯は炊きたての御飯を冷凍して、フタ無しで温めるのがおすすめ。

フタをしたまま温めると、タッパー内の水分が多すぎてベチャベチャのご飯になってしまうことがあります。固めのご飯ならば、この方法で蒸らして柔らかくするという方法もありますが、通常のご飯であれば、ベチャベチャは避けたいですね。

フタを外して温めると、タッパーの中で凍っていた水分が適度にレンジの庫内に拡散して、ご飯をふっくらと温めてくれます。

レンジで温めた時のご飯のベチャベチャが気になる場合は是非フタ無しで試してみてください。

冷凍のご飯をレンジで解凍するときは途中でほぐす

電子レンジで冷凍ご飯を温める時に大切なのは、途中で一度取り出してほぐして混ぜること。

この行程を入れるか入れないかで、仕上がりもかなり違ってきます。

例えば

ラップで包んでいたご飯を二分ほど(軽めに)レンジにかけます。
次にお茶碗にうつして、ご飯をほぐし混ぜます。

今度は蓋やラップをせずにお茶碗のまま1分ほど温めます。

これでもまだ温めが足りないようなら、30秒、1分と少しずつ様子を見ながら温めます。

最後に、もう一度ほぐしましょう。
このほぐし作業をせずに放置すると、団子のような塊になりやすいのです。

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冷凍ご飯解凍のコツとレンジのメカニズム

では次に、先ほどのふたつのコツがなぜ必要なのか、電子レンジのメカニズムと合わせて見てみましょう。

電子レンジというのは、マイクロ波が食材の水分や食材についた水分を発熱させて温めたり加熱したりという仕組みなのですが、「水」は氷に比べて、なんと約8,000倍も温まりやすいのだそうです。

凍っているご飯は解凍されにくいわけですね。特に中心部は温まりにくいわけです。

冷凍ご飯をレンジにかけると、早めに氷が水に変化する端っこの方のご飯は加熱が進みやすくなります。

こうなると、全体が温まった頃には端の方が加熱しすぎな団子状態になってしまう、という現象が起きてしまいます。

この氷が暖まりにくいことによる加熱ムラを分散させるために、途中で取り出してほぐして混ぜて、水分を行き渡らせ、効率よく全体にマイクロ波が届く状態にしてあげるのです。

ラップでなく、ジップロックコンテナなどを利用している場合も同じです。
2分ほど温めたら一度取り出し、必要なら器を変えて、ほぐして混ぜて、仕上げの温めをします。

最初に2分温めた段階で乾燥しているようであれば、蓋をすると良いでしょう。

炊きたてをすぐに密閉して冷凍したのであれば、水分も豊富にあると思いますが、一定時間保温などして余ったご飯を冷凍した場合は水分が不足しています。

この場合には小さじ1杯程度の水や料理酒を霧吹き状に振りかけて、水分を補給しながらラップや蓋をして温めましょう。

ご自宅の電子レンジにより、この加熱具合なども変わるので、少しずつレンジのクセを知って上手に解凍できるよう調節してみてください。

レンジは大量のものを一度に温めるより、少なめの量を少しずつを温める方が得意です。

大人数の時でも、できれば2~3人分ずつに分けて温めるようにしましょう。

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冷凍ご飯の解凍、方法は他にもある?

電子レンジで温める他には、せいろなどで蒸して解凍する方法もあります。

この場合は、マイクロ波のように加熱ムラなどを心配することもなく、美味しく温めることができます。

せっかく手間をかけてもベチャベチャになってしまっては残念ですので、蓋に布巾をかぶせるなどして、蒸した時に出る水蒸気でご飯に水分が入らないように、注意しましょう。

せいろなど本格的な蒸し器がない場合は、深めの器に冷凍するご飯を入れ、
少なめの湯を張ったお鍋にそのまま入れて、蓋に布巾などをかぶせて蒸す方法もあります。

ちょっと手はかかりますが、大量に温める時はレンジより良いかもしれませんね。

その他、湯煎するなどの方法もあるようですが、厳重にラップで包むとか、耐熱性のジッパー式のフリーザーバックに入れるなどしても、水分が入りやすかったり、鍋肌に当たって、袋やラップが溶けてしまうという失敗も多いので、あまり合理的とは言えません。

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冷凍のご飯を自然解凍で食べるってアリ?

ところで、冷凍のご飯を自然解凍でお弁当なんかに持っていけたら、保冷剤代わりになっていいのになぁ、なんて考えたことはありませんか?

冷凍ご飯の自然解凍というのはどうなんでしょうか?

結論からいうと、冷凍ご飯を自然解凍しても、そのままでは美味しく食べることはできません。

ご飯というのは炊飯で加熱することでお米のデンプンがα化して粘りや旨味が生まれます。

α化したデンプンが老化(β化)してしまうのが0℃から3℃。自然解凍すると、この老化しやすい温度で長い時間保持されることになってしまいます。

これをレンジなどで温めてから食べるのであればまだ良いのですが、老化してしまったデンプンというのは消化も悪く、粘りもなくなりボソボソしてご飯としては美味しくないものとなってしまいます。

ご飯はできるだけ直前まで冷凍にしておき、食べる時にレンジで途中混ぜながら解凍するのが良いでしょう。

 

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まとめ

ご飯の温めは、ご飯のデンプンなどの特徴、電子レンジのマイクロ波の特性などを知って、上手に調節してあげることが大事ですね。

農家の方が一年に一度大切に作ってくれるお米、感謝して大切に美味しく頂きたいものですね。

 

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